監督はヴェラ・ヒティロヴァ。
「60年代女の子映画の決定版」と銘打って
紹介されたチェコの映画です。
「マリエ」と名乗る少女2人の毎日を描く。
おじさまとデートしてその日その日の食事をする。
おしゃれをする。
仕事はしない。
部屋も片付けない。
毎日かわいいかわいい中身のない日々を過ごす。
一見、内容の薄い単なるおしゃれ映画に見えます。
実はこの映画が製作された 1966年代のチェコは
共産化された独裁的な社会主義で自由がありませんでした。
そんな政治的な背景を知ると
すごくメッセージ性の強い内容なのです。
そのメッセージ性を含んでなお、ただひたすらかわいくて
「これぞ女子!」という感じでときめいちゃう映画です。
ただし、乙女チックなかわいさではなくて
毒っ気のあるかわいさです。
食べ方は汚いし、お行儀は悪いし、笑い方もゲスっぽい。
盗むし騙すし破壊する。
正直めちゃくちゃです。
でもそのはちゃめちゃさが非現実的で痛快であったりします。
かわいいファッション<useremoji:142917>
シンプルなのですがおしゃれ。
同じデザインで色違いのワンピースがたくさん出てきます<useremoji:126700>
現代でも参考にできるような着こなしですよ<useremoji:139135>
奔放で、将来への不安なんて感じさせない、
でも本当はこのままじゃダメだって知っている。
いつの時代の女の子も同じなんだなと感じます。
昔、お友達にひなぎくごっこをしようと持ち掛けたら
「ここは平成の日本よっ!」
と断られたというイタイ思い出のある作品です<useremoji:137755>
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